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フグが「ミステリーサークル」を建設するロジックを解明する

- 3Dシミュレーション -

川瀬 裕司

砂底に幾何学模様の3D構造物「ミステリーサークル」をつくる奇妙な魚,アマミホシゾラフグが奄美大島で発見された。このミステリーサークルは,放射状の深い溝と迷路パターンの浅い溝が組み合わさった見事な幾何学構造を持つ。サークルをつくるときに,フグは海底を行き来しながら鰭で砂を巻き上げて溝を刻んでいく。出来上がったサークルの直径は2mもあるが,フグの全長は10cmほどしかない。フグがどんなロジックで全体構造や溝の深さ(フグの体高の3倍以上)を調節しているのかがまったく謎で,似たような構造をつくる動物も他に例がない。そこで本研究では,フグが自分の体よりもはるかに大きいミステリーサークルを建設するロジックを明らかにすることを目的とする。これを現在研究が進んでいる生物個体の3D形態形成と比較することにより,生物の3D形態形成の理解が深まると考えられる。

これまで生物がつくる3D構造のロジックはほとんど解っていない。フグのミステリーサークルの構築原理は,現在研究が進んでいる個体発生における形態形成とは全く異なるロジックであることが期待される。

3D構造物建設のシミュレーションは近藤と連携して研究を進める一方,ロジック解明にあたり他の班員とも随時連絡を取りながら研究を進めている。